ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

監督署の人々 労働基準監督官 その1

事務官、技官と続いて監督官だ。 採用されて1局目の3年間はよっぽどの例外を除き監督部門に配属される。 2局目に入った4年目から徐々に道が分かれてくる。 ここ数年は、4年目は監督部門から離れて安全衛生部門か労災部門のどちらかに配属されるという仕組み…

働き方改革法案可決!!!

働き方改革法案とやらが参院で可決された。 さてさて、本案よりもおもしろいのが附帯決議。高度プロフェッショナル制度関係で「監督署の指導を徹底する」というような勇ましい文面が何度も出てきますね(笑) いずれ大幅に対象者が拡大されるんだろうけど(…

ようやくエアコンが稼働・・・

夏もそろそろ本番。全国の各労働基準監督署もエアコンが稼働し始めているのではないだろうか。エアコンが稼働するタイミングは合同庁舎と単独庁舎ではだいぶ差がある気がする。 ※合同庁舎というのは、複数の行政官庁が入っている建物のことである。監督署、…

監督署の人々 非常勤職員

別に監督署に限らないが、役所というのは非常勤職員が非常に多い。経費削減を求められ、また、正規職員(あまり好きな表現ではないが)の採用が抑制されている影響で、役所の非常勤職員は右肩上がりで増えている。 もちろん監督署も例外ではない。 一つの署…

監督署の人々 厚生労働技官

厚生労働技官(技官)とは国家公務員2種(現在でいう一般職)に合格し、労働局に採用されたノンキャリアの職員である。 監督署ではほぼ100%安全衛生課に配属され、労働安全衛生法の遵守を目的とした業務を行う。法令で規定された工事の届出やクレーン、…

労働基準監督署の大小について その1

監督署には監督課、安全衛生課、労災課、業務課の4つの部署がある。 また、規模により方面制署、課制署に分かれ、更に方面制署は第3方面~第6方面、課制署は3課制と2課制に分かれる。業務課は方面制署にしか置かれない。 スタンダードなのは3課制署である…

監督署の人々 厚生労働事務官

誤解してる人もいるが、監督署にいるのは監督官だけではない。むしろ非常勤職員も含めれば、監督官ではない職員の方が多い. 厚生労働事務官(事務官)も監督官ではない職員のうちの一人だ。 事務官は国家公務員一般職(かつての2種)に合格し、都道府県労働…

労働基準監督官の異動 その5 県内異動

※30年採用以前の監督官の話である。 監督官は4年目、8年目に県外への広域異動が待っているのであるが、1局目の3年間、2局目の4年間、そして定着後も県内異動というものが存在する。 これはもう完全に人事次第であるので、1局目の3年間全く異動しない…

労働基準監督官の異動 その4 2局目

※30年採用以前の監督官の話。 最初の赴任地で3年間勤務すると、別の都道府県に異動となる。これはよっぽどの事情がない限り決定事項であり、3年目の年明けあたりから監督官はソワソワしだす。 さて、異動先の2局目は一体どこになるのか? 監督官に限らず他の…

労働基準監督官の異動 その3 最初の赴任地

※30年採用以前の監督官の話だ。 試験に合格した監督官が最初に配属される地は一体どこになるのか? それは「受験地の都道府県」と「実家がある都道府県」があるブロックから2ブロック以上離れた地域という暗黙の決まりがある。 例えば東京都で受験して青森県…

ブログのタイトル

ブログのタイトル「ろーきしょ!」というのは、一昔に流行った4文字タイトルのアニメを意識してつけた。監督署の一般的な略し方は「労基署」であるし、ゴロが良いため中々良いタイトルではないだろうか。ちなみにアニメはほぼ見ない。 しかし、このブログで…

労働基準監督官の異動 その2 本省籍

その1で書いたとおり、監督官の異動は2局7年、その後定着局で定年まで勤務、というのが一般的なキャリアプランであるが、それとは別のルートが存在する。 それが「本省コース」と内部的に呼ばれるもの。 1局目3年間勤務した後、2局目に異動するタイミングで…

労働基準監督官の異動 その1

※30年採用以前の話です。 監督官には2局7年という異動ルールがあった。監督官は都道府県ごとにある労働局(監督署やハローワークの上部組織)という厚労省の出先機関に所属するわけだが、採用後は特定の都道府県の局で3年、次に別の都道府県の局で4年、合…

労働基準監督官とは その1

労働基準監督官(監督官)とは、労働基準監督官採用試験(監督官試験)に合格し、厚生労働省に採用された国家公務員のことだ。 監督官とは官名であり、署長や主任といった幹部職員から役職がない平の職員まで、監督官試験により採用された職員は若干の例外を…

このブログについて

ブラック企業という言葉が誕生し、また、過労死・過労自殺が相次いで報道され労働基準監督署がかつてないほど注目されている。 しかしながら、労働基準監督署は謎のヴェールに包まれている感が強く、一体どういう組織でどういう業務を行っているのかイマイチ…