ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

労働基準監督官の人数 その2

監督官の人数については役所内の監督官の運用がカオス状態なので、定義付けによって全く数が異なる。 そもそも監督官とは一体誰を指すのか??? ①監督官採用試験に合格した職員全て 監督官採用試験に合格して、 ②署の監督部門(除庶務係)に配属されてる職…

労働基準監督官の人数 その1

労働基準監督官は一体全国に何人いるのか。 「ぽんの日記」というはてなのブログがある。ブログ主は大学院生で監督行政を研究対象のテーマとした人とのこと。その調査は監督行政の中の人も大いに参考になる。 さて、「ぽんの日記」でも度々労働基準監督官が…

新人事制度という悪夢 その1

過去の記事でも何回か登場している新人事制度について話をしたい。 改めて整理すると、 監督署には3つの官職の職員がいる。 厚生労働事務官(事務官) 厚生労働技官(技官) 労働基準監督官(監督官) そして監督署には3つの部署がある。 労災課 安全衛生…

監督官のお仕事 その2

監督官は様々な業務に従事しており世間の人々がイメージする監督官のお仕事はその極一部にすぎない。 監督官の業務って本当に世間に知られていない。 ここ強調したいのであるが、「賃金不払い」や「長時間労働」の指導ばかりしているわけではない。 ほとんど…

監督署の人々 労働時間管理適正化指導員

監督署の職員のうち、およそ半数は非常勤職員だが、労働時間管理適正化指導員というのは監督部署に配属される非常勤職員だ。 小規模の署には基本的におらず、ある程度大きい監督署に配置される。 事務分掌としては独自の職務が定められているが、実態は「労…

監督官の所属 労災課

労災課は主に厚生労働事務官が配属されるということは以前の記事に書いたが、監督官も配属される。 労災課に配属されると仕事は労災保険関係に限定されるため、監督官としての仕事、つまり企業等への法違反の指導や労働相談などは行わない。 署によっては労…

監督署の役職 安全衛生課長

安全衛生課長は技官ではなく労働基準監督官が就くこともある。 課長になるのは技官よりも相当早く、最短で30歳くらいで就いてしまう。技官が課長になるのは通常40代前半~半ばくらいだ。 技官にとって課長職(特に大規模署)はほぼ上がりのポストに近いが、…

労働災害

昨日福井県の化学工場で爆発があり労働者が亡くなった。 化学工場での死亡災害ということで、福井労働局や管轄の監督署は大騒ぎだろう。 重大な事故は即現地調査、或いは実況見分となるが、監督署に対しては消防、警察の次に連絡が来ることが多く、到着した…

監督官の役職 監督課長

本省に行く職員を除き、採用7年目までは大概似たようなキャリアパスを通る監督官であるが、8年目の3局目からは職員により様々である。 職員が不足している局(不人気局)では、監督官は採用8年目でいきなり課長級になる。とはいえ大抵は直属の部下がおらず業…

監督官のお仕事  はじめに

監督官の仕事といえば、違法な長時間労働と賃金不払いの指導しかしていないと思っている人がたくさんいるが、実は他にも様々な業務を行っている。 時々、不払い賃金を支払わせた額で監督官の給料を決めようなどとあまりにも馬鹿げた主張をする人がいるが、そ…