ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

労働基準監督官について

労働基準監督官の人数 3

1 2 監督署関係のニュースでは、監督官の人数は大抵全国に約3,000人と書かれている。 しかし、監督官と一口に言っても、現場の職員ではない本省や労働局在籍の監督官もいれば、署在籍でも基本的に現場要員ではない署長(署長は必ず監督官)、そもそも監督…

監督官の服装

監督官には警察のような制服はない。しかし、作業服が支給される。この作業服は夏用と冬用の2種類に分かれ、更に労働局独自の作業服というのも存在する。 この作業服は、建設工事や工場といった、安全衛生を主眼とした監督指導を行う現場に行くときに着てい…

監督署都市伝説

監督官は過重労働かつサービス残業が当たり前 という噂がなぜか広まっている。 まず、基本的に役職がない監督官はほとんど超過勤務(以下「残業」)をしない。私は四国、東北、関東、北陸で勤務経験があるが、残業申請を月10時間以上行ったのは関東の某署に…

監督官が使う本 表の三種の神器

監督官になると大量の本が支給される。部外秘な本もあれば、普通に書店でも購入できる本など様々であるが、監督官が業務上使用する本について守秘義務に反しない程度で紹介したいと思う。 今回は表の三種の神器、ということで書店でも買えるが監督官が拠り所…

監督官の学歴と出身大学

監督官採用試験は大卒相当の国家公務員採用試験だ。 大卒相当といっても22歳以上であれば中卒でも受験可能。監督官に限らず資格職以外の国家公務員採用試験はほとんどが学歴不問なのは意外と知られていない。 とはいえ、やはり大卒相当試験の採用者は大卒・…

労働基準監督官の人数 その2

監督官の人数については役所内の監督官の運用がカオス状態なので、定義付けによって全く数が異なる。 そもそも監督官とは一体誰を指すのか??? ①監督官採用試験に合格した職員全て 監督官採用試験に合格して、 ②署の監督部門(除庶務係)に配属されてる職…

労働基準監督官の人数 その1

労働基準監督官は一体全国に何人いるのか。 「ぽんの日記」というはてなのブログがある。ブログ主は大学院生で監督行政を研究対象のテーマとした人とのこと。その調査は監督行政の中の人も大いに参考になる。 さて、「ぽんの日記」でも度々労働基準監督官が…

労働基準監督官の異動 その5 県内異動

※30年採用以前の監督官の話である。 監督官は4年目、8年目に県外への広域異動が待っているのであるが、1局目の3年間、2局目の4年間、そして定着後も県内異動というものが存在する。 これはもう完全に人事次第であるので、1局目の3年間全く異動しない…

労働基準監督官の異動 その4 2局目

※30年採用以前の監督官の話。 最初の赴任地で3年間勤務すると、別の都道府県に異動となる。これはよっぽどの事情がない限り決定事項であり、3年目の年明けあたりから監督官はソワソワしだす。 さて、異動先の2局目は一体どこになるのか? 監督官に限らず他の…

労働基準監督官の異動 その3 最初の赴任地

※30年採用以前の監督官の話だ。 試験に合格した監督官が最初に配属される地は一体どこになるのか? それは「受験地の都道府県」と「実家がある都道府県」があるブロックから2ブロック以上離れた地域という暗黙の決まりがある。 例えば東京都で受験して青森県…

労働基準監督官の異動 その2 本省籍

その1で書いたとおり、監督官の異動は2局7年、その後定着局で定年まで勤務、というのが一般的なキャリアプランであるが、それとは別のルートが存在する。 それが「本省コース」と内部的に呼ばれるもの。 1局目3年間勤務した後、2局目に異動するタイミングで…

労働基準監督官の異動 その1

※30年採用以前の話です。 監督官には2局7年という異動ルールがあった。監督官は都道府県ごとにある労働局(監督署やハローワークの上部組織)という厚労省の出先機関に所属するわけだが、採用後は特定の都道府県の局で3年、次に別の都道府県の局で4年、合…

労働基準監督官とは その1

労働基準監督官(監督官)とは、労働基準監督官採用試験(監督官試験)に合格し、厚生労働省に採用された国家公務員のことだ。 監督官とは官名であり、署長や主任といった幹部職員から役職がない平の職員まで、監督官試験により採用された職員は若干の例外を…