ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

労働基準監督官とは その1

 労働基準監督官(監督官)とは、労働基準監督官採用試験(監督官試験)に合格し、厚生労働省に採用された国家公務員のことだ。

 監督官とは官名であり、署長や主任といった幹部職員から役職がない平の職員まで、監督官試験により採用された職員は若干の例外を除き、どのポストについても監督官ということになる。

 また、厚生労働省労働基準局長や都道府県労働局長は監督官でなければならないという法律がある。しかしこれは監督官試験により採用された生え抜きの職員でなければならないという意味ではなく、当該ポストに就いた職員は一時的に監督官という官名が与えられるというだけである。

 労働基準局長は完全にキャリア組のポストであり、監督官試験により採用された職員が就けるポストではない。省の最高幹部だからね。

 監督署には厚生労働事務官や厚生労働技官という人たちもいるが、監督官はなぜか優遇された立場であり、署長は監督官しか就けないし、幹部ポストに就くのも相当早い。

 しかし、あくまでもノンキャリアという位置づけであり、例外的な出世コースを除けば、最終的なポストは署長か都道府県労働局の課長級止まりだ。