ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

労働基準監督署の大小について その1

 監督署には監督課、安全衛生課、労災課、業務課の4つの部署がある。

 また、規模により方面制署、課制署に分かれ、更に方面制署は第3方面~第6方面、課制署は3課制と2課制に分かれる。業務課は方面制署にしか置かれない。

 スタンダードなのは3課制署である。監督課、安全衛生課、労災課があり、業務課の代わりに監督課の中に庶務係があり、そこで民間でいう総務のような仕事を行う。

 2課制署というのは小規模署とも呼ばれ、監督課と安全衛生課が監督・安衛課として一つの部署となる。

 また、監督・労災課と安全衛生課の2課という署もある。

 

 さて、問題は方面制署だ。各都道府県の県庁所在地にあるような大きい署が方面制署なわけであるが、ここは監督課がなく、その代わりに「方面」という部署が存在する。方面は3、2課制署でいう監督課の役割を担い、方面ごとに課長級の「方面主任監督官」というのがいて、その下に平の監督官が配置される。

 たまーに副主任労働基準監督官や監督係長などというレアなポジションの人もいる。

 課制署の監督課には当然課長は1人しかいないため、課長級が最低3人いる方面制署というのが大きい組織であることが分かるだろう。

 冒頭に書いたとおり、方面制署は第3~第6方面に分かれる。数字が大きくなるごとに規模も大きくなる。

 言葉は悪いが所謂田舎の県の県庁所在地にある監督署は3方面制である。もう少し都会な署は4方面制、大阪、札幌、仙台、福岡等の大都市にある署は5方面制、そして唯一6方面制、つまり日本で最大の署が千代田区中央区、文京区等を管轄する東京飯田橋にある中央労働基準監督署だ。ちなみに東京はほとんどが方面制署。

 

 この他にも特殊な形態の署がある。

 

続く