ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

監督署都市伝説

監督官は過重労働かつサービス残業が当たり前

 

という噂がなぜか広まっている。

 

まず、基本的に役職がない監督官はほとんど超過勤務(以下「残業」)をしない。私は四国、東北、関東、北陸で勤務経験があるが、残業申請を月10時間以上行ったのは関東の某署にいたときだけ。このときも残業をせざるを得ない特別な事情があったからで、通常は多くても月に5時間前後。1時間も残業申請をしないという月の方が圧倒的に多かった。これは私に限らず多くの監督官に共通していることだと思う。

 

そもそも残業に対する予算があまりにも少ないので、残業そのものが厳しく制限されている。監督官一人当たり月5時間も残業すればあっという間に予算が足りなくなるくらい乏しい。

また、残業時間数が少ないというのが署長に対する人事考課の重要な査定項目でもある(らしい)ため、日ごろから残業は控えめにと指導される。

とはいえ、サービス残業が強要されるというわけでもない。申請を渋る署長や課長が全くいないわけではないが、残業したら申請せよ、申請しないのであればとっとと帰れという上司の方が多い。

 

そんなわけで、少なくとも労働時間に関して言えば、署勤務の平監督官が過重労働というのは嘘っぱちである。

 

 

ただし、これには多少裏があるのも事実である・・・続く。

 

 

ちなみに課長になると定額働かせ放題な状況となり、労働時間は飛躍的に増加する。