ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

いろんな監督課長

監督課長は3種類いる。

 

1.監督署の監督課長

労働基準行政の最前線である労働基準監督署の監督課の課長。当然監督官の専属ポスト。田舎の署であれば30歳そこそこで就任することもあれば、都会では50代で初めて就任する人もいる。監督署では実質的なナンバー2であり、署内の他の課長より立場は上。

 

2.労働局の監督課長

都道府県内管下の労働基準監督署を指揮監督する労働局労働基準部監督課の課長である。本省キャリア組(更に事務官と技官に分かれる)、本省ノンキャリア組、本省籍監督官、地方籍監督官と様々な人が就任する。

 

本省キャリア組であれば30代前半、本省籍監督官であれば30代後半~、地方籍監督官であれば定年前の58,59歳くらいで就任することが多いとのこと。その都道府県内の監督署に指示する立場であるので、地方籍監督官から見ると立場はかなり高い。

 

本省籍監督官と地方籍監督官の立場の差が一番明確に出るポジションであり、新人監督官のときに上司だった人が、本省籍となったためにその後部下になる、という話もあったりする。

 

3.本省監督課長

正しくは厚生労働省労働基準局監督課長

本省の課長職は基本的にキャリア組の役職。課長というと、大して偉くもなく典型的な中間管理職という印象を持つ人も多いと思う。

 

しかし、国家公務員の本省課長はハッキリいって超偉い。地方採用のノンキャリ公務員からすれば神様みたいなレベルの人である。

 

本省監督課長もキャリアのポストであるが、生え抜きの監督官が就任した例もあるらしい。生え抜きの監督官の本省での最高ポストは、同じ労働基準局監督課の主任労働基準監察監督官(この人もかなり偉い)とのことだが、その先の監督課長になった人は後世まで語り継がれるとのこと(本当かよ)。