労働大学校について
厚生労働省都道府県労働局傘下の職員、つまり労働局、労働基準監督署、公共職業安定所(ハローワーク)の職員が研修を受ける場所となるのが埼玉県朝霞市にある労働大学校である。
学校と名がついているが一般的な「大学」とは違い、公務員の研修所を指す。この辺り税務大学校とは同じであろうが、その他の大学校は実態がよく分からないから詳細は書かない。
主に新人の職員、中堅の職員、課長、署長といった区切りの立場になったときに研修のため入校する。
労働基準監督官となったら、定年までに少なくとも5回はこの労働大学校に入校する。
数ある職員研修の中でも一番期間が長いのが新任監督官研修である。5月~6月中旬、8月~9月中旬と1か月半の研修が2回、監督官になったら1年目に計約3か月間労働大学校で研修を受ける。
次に参加するのは監督官上級研修。監督官5年目~7年目位に約3週間の研修に参加する。
その次は監督官専門研修、約10年目の監督官が対象で2週間の研修。
そして監督課長研修、これは1週間
最後に署長研修。これも1週間
その間に労災課や安全衛生課に配属になったり、産業安全専門官、労働衛生専門官、安全衛生課長等々の役職に就いた時に随時1週間~2週間程度の研修を受ける。
労働大学校は当然職務として勉強する場所であるが、旧友と交流を深めたり新しい出会いがあったりとちょっとした骨休めの場所でもある。
続く・・・