ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

監督官世代間対立

 監督官の200名採用が始まって早5年。現在1年目から5年目までの若手だけで約1000名の監督官がいる。監督官全体で現場にいない人含めて最大に見積もっても4000名くらいだから、異常でしょ?

 監督官の採用は毎年80名~100名前後で推移していたが、民主党政権時代の1期だけ40人くらいに超抑制した年があった。その翌年から200名採用が始まった。

 

 おまけに意味のない全国転勤を含め、仕事の魅力の無さが露呈したのか、採用者数を大量に増やしたのに受験者は逆に減るっていう体たらくw

 監督官は狭き門というのが公務員試験の常識だったのに、ここ数年の難易度は公務員最底辺なのではないだろうか。

 ただ、監督官のレベルについて内部、社労士界隈、組合界隈その他アレコレから苦言が呈されることがことが多い昨今であるが、それは採用が緩くなったのとは別の問題の方が大きいのではないかと思う。

 

 確かにここ数年新人を大量に採用したが、実は監督署の現場の定員はほとんど増えていない。

 だから中堅や主任、課長一歩手前みたいな、まさに主力な人たちが監督部門から違う部門に配置換えになり、その枠に新人が入ってくるようになった。

 かつて私がいた局では、3局目以降の監督官4人が監督部門から異動になり、その代わりに4人もの新人が入って現場は大混乱ということもあった・・・

 

 無論そんな事情はソトには関係ないから、ソトの人たちからすれば、かつてより若手とばっかり接するわけで、そりゃ経験が浅いのばっかりなんだから、低レベルに見えるのも無理はない。もちろん税金で飯を食っている以上、新人だから、若手だからというのは何の言い訳にもならない。

 

 現在監督署の現場は新人、ペーペーの若手ばっかりなので、監督署に行く人は覚悟したほうがいいかもしれない。