ろーきしょ!

労働基準監督官について酒を飲みながらアレコレ書くブログ

監督官のお仕事 最低賃金減額特例

許認可 最低賃金減額特例 終わりに

最低賃金減額特例制度について、障害者と断続的労働者についての記事を書いた。 この制度は他にも「試の使用期間中の者」「基礎的な技能及び知識を習得させるための職業訓練を受ける者」「軽易な業務に従事する者」の3つがあるのだが、これらの申請は非常に…

許認可 最低賃金減額特例 その5

今回は断続的労働に従事する労働者について。 そもそも断続的労働とは何か。厚労省のパンフレットには 「常態として作業が間欠的に行われるもので、作業時間が長く継続することなく中断し、しばらくして再び同じような態様の作業が行われ、また中断する、と…

許認可 最低賃金減額特例 その4

今回は最低賃金減額特例申請の一つである「障害者の労働」について書きたいと思う。 最低賃金は年齢、経験その他モロモロに関係なく一律に適用されるわけであるが「障害者で、その障害により著しく労働能力が低い場合」には、許可を得れば最低賃金未満で働か…

許認可 最低賃金減額特例 その3

最低賃金減額特例の許可者は労働局長だ。しかし、実際に申請を受け付けるのは労働局ではなく監督署の窓口だし監督署所属の監督官が許可に値するかの実地調査を行う。そして署長が「許可相当」と決裁を行った後に、労働局の「労働基準部賃金室」という部署に…

許認可 最低賃金減額特例 その2

最低賃金減額特例の種類は以下の5つがある。最低賃金法及び最低賃金法施行規則により定められている。 1.精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い者 2.試の使用期間中の者 3.職業能力開発促進法に基づく一定な業務 4.軽易な業務に従事する者 …

許認可 最低賃金減額特例 その1

許認可業務の中で一番中心となるのが「最低賃金減額特例」だ。 「最低賃金」という言葉は聞いたことがあると思う。年齢、経験、業績結果等に関係なく必ず支払わなければならない賃金額のことだ。 その金額は時間給で定められているが、都道府県ごとにより異…